もっと知りたい! 韓国TVドラマvol.57 (MOOK21) |
- 1 :HONEY MILKφ ★:2013/09/30(月) 07:08:39.99 ID:???
- ――韓流の始まりは、李順載(イ・スンジェ)氏が出演した「愛ってなんだろう」が中国で放送された1997年
と見ている。その間、大きな変化があったのでは。いいこともあったが、気になる部分も多い。
▲李順載〓「花よりおじいさん」の撮影のため、スイスに行ったが、そこに来ていた中国や台湾の観光客が
我々に気付いたこともある。最近、ドラマ制作の発表会には、若者スターの日本ファンらが詰め掛けてくる。
かつては無かった変化だ。ところが、わがドラマは質的にも発展したのか疑問だ。いわば「とんでもない
物語」が飛び交い、日本の漫画やドラマをコピーしたものが多い。逆流現象が起きているのだ。
▲劉震龍〓先日、韓国の放送通信委員長ともいえる中国光電総局長に会った。韓国ドラマが中国で引き
続き善戦するためには、共感できるだけの「価値」があるべきだと強調した。その上、今のような刺激的
ドラマでは困るという話をした。韓流がここでつまずかず、拡大を続けるためには、世界の人たちと一緒に
分かち合えるだけの価値があるべきだ。
――とんでもない筋合いのドラマが次々と出てくる理由は何だと思うか
▲李〓本番間際に出てくる脚本が溢れている。撮影した内容について検討できず、放送事故が起きたり
もする。脚本がだめでも、時間がないから撮影を強行する。撮影現場から演出が消えてしまった。一方、
日本のNHKは、全てのドラマが編成前に事前制作を行っている。作家の原稿も少なくとも、3回以上も
手入れをする。
▲崔佛岩〓根本的には視聴率至上主義が問題だ。かつては、各テレビ局ごとに、重視する価値が違っ
ていたが、今は公共放送さえ金になるドラマの視聴率にこだわっている。
――作家や放送局としては、視聴率にこだわるざるを得ないだろう。
▲崔〓以前、劇作家のキム・ヒチャン先生から、「画面は学校の黒板、役者は担任の先生」という言葉を
聞かれた。それだけドラマが大衆に示すよい人間像や態度が重要だ。人気を得るのが全てではない。
●李〓感動を凌ぐ人気要素などない。作品がよければ、視聴率もついて来る。問題は、我々同士の
視聴率ではない。今は、ドラマが文化輸出品となっている。世界が、我々の作品を見るはずだが、面子
が立たない。
――本番間際に出てくる脚本や出演料未払い問題は、かつてから指摘されてきた深刻な問題だ。政府
はこのような問題解決のため、標準契約書を作って発表した。
▲劉〓8月から実施している。この標準契約書をまとめる時、放送局を説得するのは容易ではなかった。
標準契約書がきちんと守られるためには、従事者らの自主的努力が必要だ、不公正行為があれば、
通報しなければならないが、そのような面で消極的なのが残念だ。